整備編 フューエルタンク脱着 その2

その2 の前に。
フューエルタンクの脱着作業は、サンデー・メカニックの方でも中級程度の整備に慣れた人向きです。整備経験の少ない方、また、まったくの初心者の方は、作業されないことをお勧めします。フューエルタンクの後部浮かし(半脱着)までにしてください。また、整備をご自分でなさるなら、すべては自己責任となります。
2017/7 追記

フューエルポンプ用配線のカプラーを外す。
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カプラーの爪を押しながら(黄色矢印)、慎重にカプラーの上下を切り離す。この時、配線は絶対に引っ張らないこと。
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青矢印の部分が、燃料供給ホースとホースコネクター(耐油性プラスティック製)。このホースコネクターとタンク側送り出しパイプの切り離し作業が、慣れないと硬くて難行するのである。
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タンク押さえプレートでは浮かしの高さが低く、作業の空間を確保するため、便宜上ハガキ大のベニヤ板をかました。但しこれ以上の高さには、他のホース2本を引っ張るためなるべくしない方が良い。またタンク前部が上がり、中央のトリムと干渉するため。
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燃料供給ホースコネクターとタンク側送り出しパイプが外れた状態。
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ここが外れると、ガソリンが多少漏れるので、小皿で受け止める。
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ホースコネクターの外し方は、黄色矢印の、パイプ側の青いクリップの爪を内側に強く押し込みながら、ホース側のコネクターを左右小刻みに回しながら、無理をしない程度の力で抜くことがコツである。力任せに引き抜くとコネクターとパイプが破損する恐れがあるので注意。
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それにしてもここのホースコネクターの取り外しは難行する。
乗用車のフューエルホースコネクターなどを外す際は、コネクタープライヤーと言う特殊工具が有るのだが、ここもそういう特殊工具が有るのだろうか?
後は、ドレーン(水抜き)ホース(前側・画像では左側)、とブリーザー(通気)ホース(後側・画像では右側)を外すだけ。この2本は簡単に抜ける。双方のホースとタンク側のパイプは径が違うので、取り付け時の位置の間違えは無いと思う。
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これでようやくフューエルタンクが外せる。
フューエルタンクを両手で抱え、後ろにやや上げながら引くとタンクが外れる。
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念のため、タンク後部のパイプ下にはガソリン受けの皿を置いておく。
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タンク脱作業後の状態。エアクリーナーボックスがようやく現れた。
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エアクリーナーボックスのアッパーカバーを外し、エアエレメントの状態を目視点検。走行は10,000 km を超えたのだが、あまり汚れていないのでほっとした。
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ナビ、ETC、ドライブレコーダーなどの後付した電子機器の配線を、他の部位と干渉しないように若干の遊びも作りながらホルダーやクランプで固定した。

後は、今までとは逆の作業である。フューエルタンクを着ける際の注意点は、フレーム前部から左右にステー&ラバーが突き出ており、このラバーの部分に、タンク左右内側のガイドを差し込んでいくことである。
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総括
このタンク脱着作業はなんだかんだで、半日程かかってしまった。まあ個人的に楽しんでの整備作業だったので苦にはならないが、如何せん、現用バイクの仕様や構造、デザインなどで整備性は二の次になってしまうのは仕方のないことなのかもしれない。(四輪車でさえ現用市販車のエンジンルーム内は電装品が多く、手の入れようがない車種も有るのだ) 走行性能が良いだけにある意味残念でもあるが、でも気持ち次第である。良いバイクで有ることに変わりはないと思うリターンライダーであった。(^^)v

補足
フューエルタンクの脱着作業においては、当然だがガソリンと言う危険物が付いてまわる。ガソリンと言う液体可燃物(第四類引火性液体・第一石油類)が、大気中においては蒸発しやすく、その燃焼形態が蒸発燃焼であること。引火点が-40℃であること。その引火、発火、着火の意味が分かっていること。フューエルタンク脱作業の時、静電気で引火してクルマが全焼した事例があること。最近のバイクは電子化が進み、電気配線がいたるところを巡っており、ちょっとした作業ミスで、ショートなどさせてしまうと、最悪火災発生と言うことがあり得ることをご認識頂きたい。また当然、整備を自分で行うならすべては自己責任になると言うことである。
(その1の補足と同文)

補足2
自分で整備するなら、メーカーのサービスマニュアル(修理書)を購入して作業するのがベストである。
(その1の補足2と同文)

補足3
2017/7 現在、弱小に過ぎない自分のブログの、またその中の一記事に過ぎない「フューエル・タンク脱着・その1」が、2017/7の段階で、まさかカウント数約1500を越すことに、感謝と御礼を述べるものであります。と同時に、多少の驚愕を感じるものでもあります。
「その2」はカウント数約500位であることから推察しますに、フューエル・タンク後部浮かし(半脱着)作業によるラジエーター・リザーブタンクへの補水作業を、ご自分で作業したいと言う方々のインターネット検索がメインであろうと推測します。 フューエル・タンク後部浮かし(半脱着)作業については、危険な作業であるガソリン経路を切り離す作業などは特に無く、サンデー・メカニックの方々でも、整備用工具などをお持ちで有れば作業可能と思われます。

しかしながら、「その2」、フューエル・タンクの完全脱着作業になりますと、ブログにも記述しましたように、ガソリン経路の切り離し作業があります。ガソリン経路切り離し、つまり、フューエルホースコネクター外しは、本来、専用の特殊工具を必要とする作業でもありますし、例えば、プライヤー、ロングノーズプライヤー等を使用して、なかなか外れないからと無理にこじって、パイプなどを傷つけてしまいますと危険ですし、また樹脂制コネクターを破損してしまう可能性もあります。また単に指先で押さえ付けるのも持続力を要します。 また、ブログにもしつこいほど記述いたしましたが、コネクター外し作業で、ガソリンをこぼしてしまいますと、最悪火災を発生させてしまうかも知れず、大変危険です。
ですので、サンデー・メカニックの方で経験の少ない方、よしんば未経験の方は、フューエル・タンクの脱着作業はしない方がよいと思われます。バイク販売店 (勿論、「分解整備事業」として陸運事務所に認証された整備工場や、民間車検場の資格を持つ整備工場を持つところがベターである。)などのプロに依頼した方が良いでしょう。
いづれにせよ、しつこい様ですが、整備をご自分で行うとすれば、すべては自己責任と言うことになります。
(その1の補足3と同文)

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この記事へのコメント

2016年04月11日 19:22
整備までされるんですね。
しかもかなり本格的です!
レンチの用途もよく分からない私ですが、
いつかは整備にチャレンジしたいです。
タンクを外すには何年かかるか分かりませんが
その際には、こちらの記事を見ながら作業します。
2016年04月11日 21:25
simofu1118さん、コメント有難うございます。
バイク販売店さんからは昔のキャブ式、ポイント点火のバイクと違い、フューエルインジェクションやアンチロックブレーキシステム等々の装置が付いているので、いじらないで欲しいと言われているので、こそこそやっているのが実情です。まあ、下手の横好きって奴です。
手を振り挨拶されたとのこと、良かったです。そのうち走行に慣れてきたらピース!と行きましょう。(^^)v
イトッチャン
2017年01月07日 19:36
はじめまして。
同じVストローム650に乗っておりますイトッチャンと申します。
今日、エアエレメント交換に伴うタンク脱着作業の際、ガソリンホースのカプラーの外し方が分からず困りました。そこでネットを検索したところ、貴ブログの記事に出会い参考にさせて頂いた次第です。
おかげさまで無事に作業終了。新しいエアエレメントで気持ち良く走れそうです。ありがとうございました。これからもたびたび拝見させて頂きます。
作業の様子は拙ブログ「Vストローム650で遊ぼう!」で記事にしました。
2017年01月23日 12:37
イトッチャンさん、コメント有難うございます。お返事が遅れてしまい申し訳ありません。お正月明けにパソコンの入替が有りまして本当に恐縮です。

最近のバイクの燃料供給方式は殆どがフューエル・インジェクション式です。四輪車、主に軽自動車などで使用されているポート噴射式フューエルシステムをバイク用にさらに小型化して装着しているので、タンク内にはポンプ、フィルター、プレッシャーレギュレターを小型ユニット化して内蔵しています。
ご指摘の燃料供給ホースコネクターの取り外しが、自分も難行しました。専用のコネクタープライヤーを使うのが一番良いのですが、要は青のクリップの両爪を正対抗するように押さえ(圧迫し)コネクター(黒い方)を小刻みに回しながら(力任せにしないで)外すと言うことなのですが、なかなか大変です。でもお役に立てて何よりです。やはり自分のバイクは自分で整備したいですからね。
新しいエアエレメントでエンジン快調!(^^)

今後ともよろしくお願いいたします。(^^)v

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